小さい頃に見て微かに記憶に残っている作品っていうのは誰にでもあると思います。
特に映画とかアニメのような映像で見たものは、強く印象に残りやすいのでしょう。
でも、そういった作品に限ってタイトルが思い出せない。
登場人物の顔も曖昧で、記憶に残っているのはほんの一場面や、ちょっとしたセリフだけだったりします。そんな断片的な記憶が、ふとした瞬間にフラッシュバック。
「これなんだったっけかな?」
まるで正解にたどり着けない数式を解かされているような、もどかしい気持ちに襲われます。記憶の引き出しのどこかにしまってあるはずなのに、その引き出しが見つかりません。
ただ、正解にたどり着けたときの気持ちよさたるや。
「よくやった!」とそんな時だけは自分自身を褒めて褒めて褒めまくっています。
僕の思い出の作品には「おうちに帰る」と言って星に帰るファービー人形が登場します。
このワンシーンしか覚えていません。
ファービー人形では無いと思います。幼少期に見た別の意味でインパクトのでかいファービーに、記憶を上書きされてしまっていました。
タイトルなんて、もちろん覚えていません。金曜ロードショーで偶然見たということだけは覚えています。
ただファービー人形の名前がテトラだか、テスラだか、テトリスだったと思います。でも、それだけじゃ見つけられないと、この時は考えるのをやめてしまいました。
そんなことも忘れかけていたある日、たまたまTSUTAYAでその作品を見つけます。
偶然目にしたDVDの表紙にピンときたのがきっかけでした。まぐれヒットです。
タイトルは『ジュブナイル』。
残念ながら借りられてしまっていて見ることはできませんでしたが、タイトルだけでも知れてよかった。
もちろんファービー人形ではありませんでした。
ファービー人形ではなくテトラという小型ロボットであることを知りました。
ところで、実はもう一つ勘違いしていたことにに気が付きました。僕はこの作品をずっと洋画だと思い込んでいたのです。
主人公は外国の少年、舞台も海外だと勝手に思い込んでいました。
でも実際は、メインキャストには香取慎吾さんなど知っている有名な方々。
記憶って適当だなー、とそんな幼少期の勘違い。