今、カルフォルニアで力をつけている○○カルテルがある。
人数は両の手で数えるほどもいないが、メンバー全員がなにかしらの軍の特別組織に所属していた経緯を持っている。
そのためカルテル同士の抗争で、彼らは死者を一人も出したことはない。
敵からあらゆる手段で情報を引き出しことに長けていて抗争相手は大きく力を失ってしまう。
○○取締組織がマークしている、今最も危険なやつらだった。
やつらの作戦にミスは一つもない。
組織の名はバブルゴールド。
泡のような金。泡と金の名を持つのは、経済に影響を及ぼしそうなその名は市民も国も脅かす存在となるだろう。
海外ドラマを流していると、シーズン24でいきなり登場した今後物語のカギになりそうな団体の紹介がされた。
「まあシーズン終盤で潰れるんだろう」
こういうのはお約束だ。
「ん?」
ミスはひとつもないというが、彼らの特徴が気になった。
バブルゴールドのメンバーは右肩に、漢字で”栗金団(くりきんとん)”と書かれたタトゥーをしているみたいだった。
「くりきんとん?」という文字が画面に映るたび、その大きなミスが気になって、物語に集中できない。
バブルゴールドを漢字にしてメンバーの証をアピールをしたかったんだろうが。
まず栗(くり)と粟(あわ)を粟と泡を間違えてる……。
粟金団とするべきだろう。それも意味が分からないが、団はどこから来たのだろう。
和菓子の名をメンバーの証にしていていいんだろうか?
日本が好きな脚本家さんだったのだろうか?
たまに海外ドラマでこういった、ずれた日本文化みたいなものを見かけるな。
前に見た作品には、日本人の店主の田中さん(日本人ではなく中国の俳優さんが担当)の親友が名古屋さんだったのを思い出した。
田中はよくいるが、名古屋が名字の人はきかないなー、と笑った。
まあ、海外ドラマでずれた日本文化が出てくることがあるように、日本の作品でもずれた別の国の文化を出してたりするんだろうな。
ドラマは、いつのまにか1話が終わり、エンディングになっていた。