人生で初めてずる休みをしたのは中学2年生の時。
ずる休みなんてたいしたことないと思われるかもしれませんが、当時の僕はとんでもない悪いことをしたような気持ちになりました。
野球部に入っていた僕は休日も部活関連でつぶれることもあり、友人と遊ぶ機会が少なかった。
部活動というのは強制的に入らなくちゃいけなくてやめることのできないものという固定観念がなぜかあり、部活を辞めたいと
思ってはいたけどこなさなくちゃいけない仕事のように続けていました。
ある日の平日、友達の一人に「放課後遊ぼうぜ」と誘われました。その子は部活動に入っていなかったのですが、僕が部活に入ってい
ることを知っていました。
「部活あるから遊べないよ」と最初は断りました。
彼はそんなものは知っているとばかりに
「さぼろうぜ」と平然と言ってきました。
君は部活入ってないのに何で共犯ズラなの? 怒られるのは僕だけでは? と今は思いますが、多感な時期の僕は真面目
じゃない行動に興味が多少なりともあり、その口車に乗車を決意。
放課後、部室には寄らずに平然とした顔を装って(おそらくガチガチに緊張して不自然さ全開だったと思いますが)帰宅。
母親には「今日は部活休みになった」と罪状をまた1つ重ねて、友人宅へ遊びに行きました。
実はどんな遊びをしたのか細かいことは全然覚えていません。おぼえているのは明日どうしようという不安や、さぼってしまっという
罪の意識で全然楽しめなかったこと。後悔だけでした。
悪いことをする時の高揚感というものがひとつもなかった。
野球部という全体競技に対してさぼったことも拍車をかけたのでしょう後悔で頭がいっぱいになりました。
次の日の部活で顧問の先生にどんな言い訳をしたのかはおぼえていません。まあずる休みしたのはバレバレだったのでしょう。
顧問の先生が普段はしない優しいトーンで「大丈夫か」と声をかけてくれたのは覚えています。
休めるなら休みたい。でもずるすることは後悔で。
ひとつ。失敗をまた重ねて。